みなさまへ

神戸製鋼に続き三菱マテリアルでも、原発の検査データに不正があった疑いが出てきました。
この件で緊急要請書を12月22日に原子力規制委員会に提出しました。

◆三菱マテリアル規制委への緊急要請

2017年12月22日

神戸製鋼に続き三菱マテリアル(高浜・大飯原発)でも発覚
原発の検査データ不正問題に関する緊急要請書

原子力規制委員会 委員長 更田豊志 様

神戸製鋼に続いて、三菱マテリアルの子会社の製品でも検査データが改ざんされていたことが明らかになりました。関西電力の高浜原発3・4号機、大飯原発3・4号機の安全上重要な設備で、検査データが改ざんされている部品が使用されている可能性が高くなっています。神戸製鋼の件では、関西電力の4機に加えて、九州電力の川内原発1・2号機、玄海原発3・4号機、四国電力の伊方原発3号機で不正が疑われています。

関西電力は調査中にも関わらず、「安全性に問題はない」と早々と主張しています。神戸製鋼の件でも、関西電力、九州電力、四国電力は、検査証明書作成の元となる神戸製鋼側のデータとの照合が十分にできていないにもかかわらず、「問題なし」と報告していました。このような電力会社に染み付いた安全軽視の姿勢を到底許すことはできません。調査を電力会社に任せることはできません。関西電力は、1999年英国BNFL社で製造されたMOX燃料ペレットのデータねつ造でも、国に対しても「データねつ造はない」と虚偽の報告を重ねました。これを忘れてはなりません。

ただでさえ危険な原発で、検査データが改ざんされた部品を使用することなど認められません。疑いが出ている原子炉冷却用ポンプや原子炉格納容器のシール部等は、事故時には通常運転中より過酷な状況におかれ、その場合に、検査データが改ざんされ必要な強度を満たしていない部品が破損するようなことになれば、深刻な事態に陥ります。

このような中、高浜原発3・4号機、川内原発1・2号機の運転継続、大飯原発3・4号機、玄海原発3・4号機の再稼働は認められません。

よって、以下を強く要請します。

緊 急 要 請 事 項

1.稼働中の高浜原発3・4号機、川内原発1・2号機の運転を直ちに停止すること。
2.大飯原発3・4号機、玄海原発3・4号機の再稼働手続きをやめること。
3.神戸製鋼及び三菱マテリアルの検査データ不正について、電力会社の調査に任せるのではなく、第三者による調査を実施すること。
4.全ての資料を公開し、公開の場で審議すること。

ふるさとを守る高浜・おおいの会/原発設置反対小浜市民の会/玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会/川内原発30キロ圏住民ネットワーク/グリーン・アクション/美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会/避難計画を案ずる関西連絡会/おおい原発止めよう裁判の会/国際環境NGOグリーンピース・ジャパン/国際環境NGO FoE Japan/原子力規制を監視する市民の会(福井・佐賀・鹿児島・関西・首都圏の11団体)

連絡先

グリーン・アクション 京都市左京区田中関田町 22-75-103 TEL 075-701-7223
美浜・高浜・大飯原発に反対する大阪の会 大阪市北区西天満 4-3-3 星光ビル3階 TEL 06-6367-6580
原子力規制を監視する市民の会 東京都新宿区下宮比町3-12-302 TEL 03-5225-7213