原子力規制委員会は、東電柏崎刈羽原発6・7号機の再稼働を認める審査書案を了承し、11月3日を期限にパブリック・コメント(意見募集)にとりかかりました。パブコメに反対意見を集中しましょう。11月14日は院内集会&政府交渉に集まろう!
◆東電に柏崎刈羽原発を運転する資格はない
廃炉のメドはたたず、汚染水はたまり続け、発生を止めることもできない。放射能の垂れ流しは続いています。避難を強いられた人も残った人も、各地で多くの人たちが苦しんでいます。健康被害も出ています。東電の決意表明が空文句にすぎないことは明らかです。
◆津波で原発敷地は水浸しが前提
審査の過程で柏崎刈羽原発1~4号機側の防潮堤が、液状化により使い物にならないことが明らかになりました。津波が襲来した際に、1~4号機と周辺施設は水没し、使い物にならない恐れがあります。
◆緊急時対策所は免震構造ではない
地震による事故時の指揮所が免震構造でなければならないことは、福島第一原発事故の大きな教訓だったはずです。しかし、東電は、柏崎刈羽原発の免震重要棟が、基準地震動にも基準津波にも耐えられないことから、免震構造ではない5号機建屋を緊急時対策所にしようとしています。これでは許可できないはずです!
◆高濃度汚染水対策もなし
新規制基準は「工場等外への放射性物質の拡散を抑制するために必要な設備を設けなければならない」と定めています。しかし、規制委が対象としているのは気体状の放射能だけであり、高濃度汚染水が発生することについて、建屋外への放出防止策も拡散防止策もありません。